column
コンシエルジュの閑話休題

【 第13話 | 2014.10.1 】

以前から履いてみたいブーツ!

1993年に初めて買ったRollerblade社のLightningから昨年末のSeba CJまで、思い出せる限りで、今まで48足のインラインスケートのブーツを履いてきた。現在も15足くらい手元にある上、SebaのHigh LightとCJの満足度がかなり高いこともあり、最近はブーツに困ることはない。しかしながら、7年前からずっと欲しいブーツがある。

それは、インラインのフレームが付いたEastonとReebokのホッケーブーツ。

Eastonは目が飛び出るほどの軽さだし、Reebokはあのプシュプシュ押すPompを試してみたいんです。(笑

実は10年以上前、ホッケーブーツでスラロームをしてみようと思い、Missionの中級クラスのブーツを購入。それをオーブンで焼いて成形させたら抜群の履き心地だったが、若干大きかった。それなら、ジャストサイズの最新ホッケーブーツのフィット感は、と思うと……。その上、さらに超軽量だったり、ポンプのギミック付きとくるんだから、試してみたくならない訳がない!(笑

Seba High系ブーツのフィット感はかなり良い方だけれど、中級クラス以上のホッケーブーツの、あの包まれるような感覚にはどうしたってかなわない。しばらく前に「もうSeba以外で滑りたくないんじゃないの?」って聞かれたことがあったけれど、その時も「オーブンフィットさせたEastonかReebokのホッケーブーツで滑ってみたい!」と答えた。もう本当に、自分の足に馴染んだホッケーブーツのフィット感はすばらしいし、機敏な動きに対応する操作性は言わずもがな。

それなのに、いまだに買っていない理由は2つ。

ひとつは231mm程度のホッケー用フレームが入手困難なこと。

フレーム長243mm程度の全輪80mmのフルフラット仕様のフレーム、あるいは76mmと80mmのHi-Lo仕様のフレームなら、アメリカの通販サイトから簡単に取り寄せられる。しかし全輪76mmフルフラットの短めのフレームはジュニア用フレームとなり、海外サイトでもなかなか見掛けない。子供は、フレームが曲がることもほとんどないだろうし、少しでも性能の良いフレームに交換したいと思うこともあまりないだろうから、ジュニアサイズの交換用フレームの需要は微々たるものだと思う。おそらくそういった理由のためか、231mmくらいのフレームの入手はかなり困難。

とは言え、もし気に入ったアイスホッケーブーツを買って、インラインのフレームを取り付けることにするのなら、そのフレーム選びは妥協したくない。なので、ここは自分的には頑張りどころ。

もうひとつはハイバックであること。

ホッケーブーツはアキレス腱より上の部分がかなり高く飛び出ている。ホッケーをしないのならこの部分は不要なので、できればスパッと切り取り、できればVカフのように切れ込みも入れたい。もちろん、普通に滑っていて、ハイバック部分が当たることはないのだけれど、つま先立ち状態で前1輪目に乗る時はアキレス腱の上の部分がV字型にえぐれている方が、どうしたってやりやすい。まあ、トゥに乗る技なんて、自分はもうほとんどやらないんだけど……。(苦笑

そのような訳で、ホッケーブーツの構造を理解しつつVカフ風にブーツを改造してくれるところ(アイスホッケーを嗜む靴の修理屋さんとか!)があれば、ぜひとも紹介して欲しいのだけれど、まあ、なかなかいないよねぇ。(苦笑

《高田健一》

ライター