column
コンシエルジュの閑話休題

【 第29話 | 2015.1.7 】

インソールは熱成形モノに限る《1》

ブーツを買ったら、インソールの交換をしてますか?

ブーツに最初から入っているインソールは、そのほとんどがおまけ程度もの。Sebaのブーツに入っているものなんて、グリコのおまけ以下かも!?

それはともかく、3つめのこだわりギアの話は、いつも土踏まずのアーチを支えてくれている、縁の下ならぬ足の裏の力持ちの『インソール』!

僕自身がインソールを交換するようになったのは、インラインスケートを始めてから約半年後。きっかけは、かかとの神経を潰したから。5段の階段上からのジャンプでかかとからガン!と着地したら、両足のかかとを怪我してしまった。そしてその反省から、ショック吸収に優れているソルボのインソールを使うようになった。

それから10年くらいの間は、ホッケーブーツ以外のインラインのブーツにソルボスーパーライトなどを入れて滑っていた。

しかし2004年頃、クッション素材を多用しているインソールは足裏が不安定になるので、スラロームなどには向いていないと言われた。確かにその通りだと思い、他メーカーのインソールをいろいろ試すことに。ところがどれも土踏まず部分がしっくりこなくて、中には足が痺れやすくなったり、足裏の筋が釣りやすくなったり、酷いものだと普通に滑ることすら痛くて辛くなるものも! そのような感じで、なかなかベストなインソールと出会えずにいた。

そんな2005年の秋、韓国で初代Seba Highを購入。この青緑のSeba Highは現行モデルの何倍もじゃじゃ馬で、飼い馴らすには熱成形してもらったSIDASのインソールを入れると良いという話を聞いた。そこで少々値が張るけれど、少しでも快適にSeba Highを使いたかったので、この時初めて自分もインソールを作ってもらうことに。そしてこれ以降、自分の足形に熱成形したSIDASのインソール以外でスケートすることがほとんどなくなったのだ。

この熱成形で作ったインソール、足裏とインソールが吸い付くように接地するので、荷重&加重時の力のロスが激減するのはもちろんのこと、足裏がストレスフリーでものすごく快適。また、インソール上で足が動くために変に踏ん張ってしまうなど、足裏に無理な負荷を掛けなくなるから、足が疲れにくくなる。しかも、僕がSebaのブーツを履くとくるぶし付近が当たって痛くなることがあるのだけれど、熱成形したインソールを入れると、不思議とその痛みがなくなる。おそらく、インソールが土踏まずなどのアーチをしっかり形成してくれることによって、足の形がブーツ内でベストな状態に変わるためだと思われる。また、このアーチを支える部分が自分の土踏まずにぴったりフィットしていると、この上なく気持ち良いんです!

このような訳で、週に10時間以上インラインをするのなら、絶対に自分の足に合ったインソールを入れるべき! 仮に10,000円で作ってもらって1年でダメになったとしても、1時間20円以下のコストだ。それでスケート時の快適さが増すのだから、そんなに高い買い物でもないはず。

では、何をどこで買ったら良いのか。その話は次回に続きます!

《高田健一》

ライター