column
コンシエルジュの閑話休題

【 第35話 | 2015.2.20 】

攻めのトレーニングより、守りのストレッチ

最近は、ついつい熱くなってしまった話が続いたので、久々に肩の力を抜いた本来の閑話休題的な話を。(笑

先日、講習会の時に、
「スケートを履いていない時は、どんなトレーニングをしていましたか?」
との質問を受けた。

『何かしていたかな?』と改めて思い返してみると、“飛燕”の練習を始めた時期に、クローズターンが上手くできるようにと、つま先を向かい合わせにして両足を一直線にするストレッチ的なことを、時々やっていた。

あとは極々たまに、電車の中で片足で立ち、膝と足首を軽く曲げて柔らかく保って、揺れても両足を着かないようにするとか。もちろん、これをやる時は周りに迷惑が掛からない状態であることが大前提。

そもそも今も昔も、基本的にインラインのブーツを履いて滑って楽しむことがまず最初にあって、技ができるようになるのも楽しいけれど、それは二の次。だから、ブーツを履かなければテンションが上がらないし、家の中でスケートのためのトレーニングする時間があるなら、少しでも外で滑っていたいのが本音。だから、ほとんどトレーニングをしたことがないのだ。

ただ、滑れない雨の日に、ジムに通おうかと考えたことがあった。しかし、ブーツのメンテや彼女のご機嫌伺いをする必要があったので、雨の日はそういったことをしていた。だから、結局余っている時間なんてないことに気付いて、ジム通いは幻に。(笑

話が少しズレるけれど、トレーニングという『攻め』の姿勢ではなく、怪我をしないためという『守り』の姿勢で、4年くらい前からは『寝起きストレッチ』をしている。

30歳を過ぎてから、体がおじさん化してきたせいなのか、朝起きてから会社に行くまでの間に、首や足の筋を違えたり、ぎっくり腰になることが多発した。ぎっくり腰はもちろん、首を寝違えた状態になっても、2〜3週間はまともにスケートができなくなる。週に1回くらいしかスケートが出来ないのに、その1回すら怪我でできなくなると、テンションが下がりっぱなしの残念な週末を迎えることになる。

そこでその予防として、毎朝、目覚まし時計を止めたら、そのままベッドの上などで20分くらい柔軟体操をすることにした。そしてこの『寝起きストレッチ』が効果テキメン! 朝のつまらない怪我がほとんどなくなったのだ!

同じ理由で、かなり以前からサンダルを履かないようにしている。ビーサンなんてもっての外。

かかとやつま先などがむき出しのまま歩いていて、何かの拍子に指やかかとを怪我してしまったら、スケートブーツが履けなくなるからだ。

と、まあ、スケートのためのトレーニングは特にしてこなかったけれど、常に怪我の予防を心掛けている、そんな守りの姿勢でアラフォーなりのスケートライフを送っています!(笑

《高田健一》

ライター