slalom
スラローム
 フロントクロス 
– Cross –

《足を交差したり開いたりしてパイロン間を通る技》


フロントクロス [Cross]

ライダー  

使用ギア  

【POINT】

  1. 足の前後差をできるだけキープ(腰を少し斜めに)
  2. つま先を振って、閉じる開くを繰り返す
  3. クロスは膝上から交差させる

アキレス腱を伸ばす準備運動の態勢のように、左右のブーツがぶつからないくらい足を前後にずらして、シザースの形を作ります。足を前後に開き続けるコツとして、足と一緒に腰も斜めにして、『腰を開く』ようにすると、シザースがやりやすくなります。上半身も少し回して斜めにすると、さらに腰を開きやすくなりますが、慣れないと内側に回りやすくなりますので、注意してください。

そのシザースの姿勢をキープしたまま、両足ともかかと荷重(できるだけ4輪目に荷重)します。前後の足への荷重の配分ですが、半々、あるいは先行足に20〜30%&後行足に70%〜80%くらい荷重します。これはスタイルや癖で変わってきますが、普通は後行足より先行足に多く荷重することはありません。

そして進みながら、かかと(4輪目)を軸にしてブーツを動かし、開閉の動作をします。この時『大きすぎるかな?』と思うくらい大きくブーツを動かして、クロスと開く状態を交互に行い、特にクロスの時は膝上で足を交差させ、しっかりフロントクロスの動きを身に付けます。膝が伸びていると大きなクロスができないので、膝をしっかり曲げてください。クロスが小さいとパイロンを蹴ってしまったり、自分の足同士がぶつかって転倒したり、うまくフロントクロスができない原因となります。

また、クロス時は足が前後していても、足を開くと前後差がほとんどなくなり、クロスになるとまた足を前後させる、このような滑りを見かけることがありますが、これはあまりきれいなフロントクロスとは言えません。そのような滑りになってしまう場合は、まず腰を開いてシザースの形を体に染み込ませてから、再度フロントクロスにチャレンジしてみてください。

前後差をキープしたフロントクロスをやり込んでいくと、左右の大腿骨の上に腰骨がストンと落ち着くポジションが見つかるはずです。そうしたらしめたもの、きっときれいなフロントクロスができあがっていると思います。